読書 One Child
今から20年近く前、私はアメリカに留学していました。
留学している間は、学期中は大学の課題に追いつくことで精いっぱい。
夏休みと冬休みは、旅行に行くことで忙しくしていました。
だから、英語で読書をすることは後回しでした。
でも、洋書が読めるようになりたい気持ちはアメリカにいたときも、卒業後に帰国したあとも、そして長い年月を経た今でも、消えずに持ち続けていました。
アメリカから持ち帰った本は、読まずにずっと持ち続けていて、今数えてみると全部で11冊ありました。Torey HadenのOne Childはそのうちの1冊です。
読み終えるのに10日くらいかかりました。
もちろん、わからない単語はありましたが、話の流れは理解できました。
とても心に響く物語だったから、挫折せずに済んだのだと思います。
涙を流す場面がいくつかありました。
特別学級を受け持つ先生と、男の子に火をつけて病院送りになるのを順番待ちしている小学校1年生の女の子の物語で実話です。
ちいさな女の子が愛されなかった過去と葛藤する姿や、大好きな先生が一日いないだけでもがいて暴れる様子、一晩だけでもいいから先生とその恋人に両親を演じてほしいとお願いする場面など、胸を締め付けられるようなできごとがたくさん出てきます。
私は、重松清の小説が好きで、いくつか読んだことがあるのですが、彼の小説が好きな人は、きっとこの本も好きになるのではと思います。
読書っていいですね。洋書読むの、続けたいと思います。